宝塚歌劇団・雪組公演『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-の新人公演ライブの配信を視聴しました。
主役フェルゼン伯爵(蒼波黎也)は、その人の色が出ていて良かったと思います。フランス宮廷での一人ぼっち感、メルシー伯爵(霧乃あさと)との問答、マリー(白綺華)のために行動を起こす強いフェルゼン伯爵・・・フェーズ毎のフェルゼンの印象が上手に演じ分けられていたと思います。
蒼波黎也さんは、丈高く立ち姿が美しく、歌も演技もしっかりしていて新人公演といっても出来上った印象を受けました。
終演後のスピーチを聞いて、あぁ新人公演だったんだな!?と思いました。
これからも色々な役を観てみたいなと思いました、役に合わせて色々な味が出てくる役者さんだと思うのです。
マリー・アントワネットの白綺華さん、最初の登場シーンでどれくらい光り輝く様を出せるかがポイントだとharugotatsuは思っていました。
おぉ~!と唸るほど、尊厳気品が出ていたと思います。
それにしても、アンドレ(華世京)の失明の経緯、アンドレ自身に説明させているのですがやっぱり違和感があります。
経緯の説明は小公女にストーリーテラーをさせて、アンドレはパントマイムで表現する方が良かったのでは!?と思いました。
モンゼット夫人(華純沙那)、シッシーナ夫人(麻花すわん)はじめ宮廷の貴婦人たち、華やかで美しく宝塚歌劇らしかった。
娘役の人たちが上手なのは、すっかり貴族の婦人のあり姿がイメージできているからなのでしょうね。
革命家の新聞記者で舞台では典獄役のベルナール・シャトレ(苑利香輝)も良かった!
お芝居の相手役はどうしてもロザリー(音彩唯)が多くなります。
娘役トップ目前の音彩唯さんを相手にしっかりした演技、苑利香輝さんは第108期生でまだ研3、将来がとても楽しみな男役さんです!