宝塚大劇場の花組公演『悪魔城ドラキュラ』~月下の覚醒~の千秋楽をライブ視聴しました。
自宅には4K対応の大画面テレビ、3.1ch音響で左右に高音、中音、低音の3つのスピーカーが計6つ、配信会社はU-NEXTで観ました。
なかなかチケットが手に入らない千秋楽も今や配信で視聴でき、むかしに比べれば本当に良い環境になりました。
『悪魔城ドラキュラ』はコナミのゲームが原作というだけではなく、コナミから相当の情報提供があったのでは!?
紙資料はもちろんのこと、映像についてもアルカード編、マリア編、リヒター編、ドラキュラ編と各々にまとめた映像資料(DVD)がメインキャストの方々にコナミから提供されたのでは!?
と思うくらい原作リスペクトの仕上がりになっています。
忙しいジェンヌさん達が役作りのためとは言え、原作ゲームプレイして攻略する時間などあろうはずが無いでしょうから。
軽めのふざけたキャラの永久輝せあさんも好きですが、この非常にシリアスで無表情、不愛想(マリア談)なキャラが永久輝せあさんにとても合っていました。
低体温で汗一つかかない、人ならざる存在のアルカードを”ご本人さま登場!”レベルで演じていました。
”もし、男性俳優がアルカードをするなら・・・”と、あれこれ美形の男優さんを思い描きましたが結局どれもピンとこない。
理由は男性俳優が演じると、どうしても男の生臭さがあり生身感がでてしまう。
そういう意味で宝塚歌劇団だからこその傑作、伝説になる作品であったと思います。
そして、『悪魔城ドラキュラ』と言えばもう一人の主役リヒターを2番手スター聖乃あすかさんで持ってきたのは大成功!
ベルモンド一族の主流リヒターの存在感がアルカードに負けず劣らず、舞台をぜいたくなものに仕上げています。
妖精たちが大勢でてくる場面は、本当に美しい。
『悪魔城ドラキュラ』~月下の夜想曲~の名曲、『夜曲』を唄う半妖精(彩葉ゆめ)は可愛らしく切なくて可憐で琴線に触れる。
この歌詞はドラキュラ伯爵(輝月ゆうま)とリサ(朝葉ことの)、あるいはアルカードとマリア・ラーネッド(星空美咲)、時の流れが違う恋人たちのよう。
ここを任される彩葉ゆめさんは歌上手の花組期待の娘役さんなのでしょうね。