宝塚歌劇団・花組公演『DEAN』、初日公演の9列の宝塚歌劇チケット、梅田芸術劇場会員の抽選販売で購入しました。
JR大阪駅から阪急梅田駅までの動く歩道、雪組『ボー・ブランメル』のポスターが延々並んでいました。

アプローズタワーに着くと宝塚歌劇111周年のクリスマスツリーが飾ってありました。

梅田芸術劇場前の広場、もうすぐ開催の花組『Goethe(ゲーテ)!』の街頭ポスターが早や掲示されていました。

もちろん、『DEAN』の街頭ポスターもありました。

『DEAN』は地下の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで公演、地下へとうながす案内表示

エスカレータを下って地下に行くと、公演時間の案内の立ち看板

改札を抜け、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティに到着!
初日公演は収録用のカメラが入るので、仕事をサボって来ている人は要注意!
幕間休憩は25分、宝塚大劇場より短いので注意、20分経ったところで緞帳が上がります。

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティは、898席の小劇場です。

5分前に緞帳が上り、『DEAN』の舞台意匠が現れました!

1 未完の完成品
極美慎さんより達者な役者は多くいる、極美慎さんより歌の上手も多くいる、極美慎さんより優れたダンサーも多くいる。
しかし、ジェームズ・ディーンとこれほどシンクロする役者は他にはなかなかいないのでは?と思う。
まだまだ完成ではない、もっと何かがあるような、危ういような、滑らかさのない、不安定さが極美慎さんの魅力だと思う。
そして、そんな魅力がジェームズ・ディーンという人物像としっくり重なる。
2 決闘シーンは秀逸
互いにナイフを持っての決闘シーンは見どころ、カッコよくて、極美慎さんにスキがない!
敵と相対する姿勢が格闘家ばり、勝てる気がしない。
3 娘役まつり
ヒロインはもちろんピア・アンジェリ(美羽愛)、思っていたピア・アンジェリのイメージ通り。
ちょっとゆっくりした清らかな役は本当に上手、白い花嫁衣裳も似合ってた。
舞台端のディーンとの対比も効いていた。
物語が終わった後のデュエットダンスはずっと前からペアだったように見えました。
そして、物語冒頭のアイリーン(朝葉ことの)、「理由なき反抗」のナタリーウッド(初音夢)、「ジャイアンツ」のエリザベス・テイラー(三空凛花)などヒロインではないけれど、ディーンに関わる他の女優さんたちがとても魅力的!
4 楽しいベン社長
大物感ゼロ、社長なのに周りから軽~く見られているベン社長(希波らいと)、舞台をコミカルにし観客を終始笑わせてくれます。
希波らいとさん、薄っぺらなペラペラな役が本当にお上手、たくさん笑わせてくれてありがとう!
物語がすすむと、存外いい奴だと分かってくる、こういう人、harugotatsuは好き!
5 母恋し
ディーンの母親(糸月雪羽)、思い出のシーンとして何度も登場します。
純白のレースの衣装で慈愛の美しい女性、ひときわ光り輝いています。
ハリウッドの女優陣にも引けをとらない美しさ。
ディーンの潜在意識、ちょっと母を美化しているかも!?
6 ニコラス・レイ監督
明るい破天荒ニコラス・レイ監督(一之瀬航季)、作品作りをディーンと熱く語り合うシーンが好き。
映画「理由なき反抗」見たことはないけれど、映画見たくなりました。
まだまだ書きたいことはいっぱいあるけれど今日はここまで。
ずいぶん昔の作品だけど古さは感じません、令和の時代でも、新しささえ感じる秀作でした。
終焉後のカーテンコール、3度目の主演興行とは思えないほど、かみまくりの挨拶さえ極美慎さんの魅力なのだと思う。